2014年11月10日月曜日

【聖歌隊】クリューガー:〈主をたたえよ〉

降誕祭礼拝(12/21)および燭火礼拝(12/24)で賛美予定の曲は,クリスマスのカノンなどが用意できなかったので,教会暦の「季語」が入っていませんが,

ヨハン・クリューガー:〈主をたたえよ〉
Johann Crüger (1598-1662)
《Meditationum musicarum paradisus I》(1622)より
〈Cantate Domino〉

を再演することにしました。

2拍子−3拍子−2拍子になる初期バロックらしい曲ですが,詩篇98篇(ラテン語聖書では97篇)の喜ばしい歌詞に,装飾が多く喜ばしい音型が付いていて,主をたたえるにふさわしい曲です。

また,3拍子部分は「新しい歌」の歌詞が,ところどころ「不思議」や「右手/聖なる腕が救った」というところでは2拍子なのに3拍子に感じられるようなフレーズで主の不思議を表すなど,歌詞を音でもって表現するべく大変凝っています。

原詞(ラテン語) 各行の邦訳新改訳
Cantate Domino
canticum novum,
quia mirabilia fecit.
Salvavit sibi dextera ejus,
et brachium sanctum ejus.
主に歌え
新しい歌を
不思議をなさった故に
その右手が自ら救った
その聖なる腕が
新しい歌を主に歌え。
主は、奇しいわざをなさった。
その右の御手と、
その聖なる御腕とが、
主に勝利をもたらしたのだ。